雑書ですよ

文章読んだり映像観たり感想書いたりします。ネタバレには配慮しませんのであしからず。

アンナチュラルついに最終回!

アンナチュラル10話「旅の終わり」の放送を観ました。

 

いやー。面白かった。とても。1話から10話までどっぷり楽しませてもらいました……!

あんまりドラマって観ないんですけどね。これはハマりました。

 

とりあえず10話の感想をば。ネタバレです。

以下、10話のあらすじ。

中堂(井浦新)の恋人・夕希子(橋本真実)をはじめ、複数の女性を殺害した疑いのある高瀬(尾上寛之)が警察に出頭。
しかし、遺体損壊は認めたものの肝心の殺害については否定する。殺人を立証できる証拠もなく、ミコト(石原さとみ)たちは歯がゆさを感じながらも、高瀬を殺人罪で裁くため検証を続ける。
そんな中、六郎(窪田正孝)がUDIの情報を週刊誌にうっていたことがメンバーに知られ、UDIに崩壊の危機が訪れる…!赤い金魚殺人事件の全容がついに明かされる最終話!10分枠大スペシャル!

以上。公式HPから引用。(金曜ドラマ『アンナチュラル』|TBSテレビ

 

犯人がついに!

まず前後編の前編とでも言うべき第9話、一番最後で犯人がわかりました。宍戸でもなく、末次でもなく、木林でもなく、高瀬でしたね。

 

ぶっちゃけ僕は、犯人は宍戸だと思っていました。

中堂は犯人(宍戸)に執着し、けれど宍戸は自分の犯行に気付いている中堂に執着している、というシナリオかとばかり。好きですしそういうの。ケイゾクとかね。でも高瀬でしたね。

クソ!なぜ僕は考え付かなかった!!!

宍戸が中堂にちょっかい出していたのも、彼を高瀬の家にけしかけたのも、〝法医学者の復讐〟という展開が彼にとって〝面白いネタ〟だからに過ぎなかったんでしょうね。宍戸さん、とことん性根の腐ったジャーナリストですね。クソだな。

 

六郎くんの贖罪

そんなクソ野郎こと宍戸との繋がりから、六郎と週刊ジャーナルの関係がバレてしまいました。

役に立ちたかったのに、空回って、足を引っ張ってしまう。週刊ジャーナルを辞めて(8話)、UDIで学んでいく決心をした直後に。辛かったに違いないでしょうが、こればっかりは自業自得。罪を犯した者には罰が必要です。

でも六郎くん、その後大活躍でした。毒をペロリして言い当てたり(一瞬青酸カリかと思いましたが違いましたね)、中堂さんの殺人を止めれたり。そして彼は最後に、週刊ジャーナルと結託してこの事件を終わらせましたね。

ドラマの最後では、今度こそ六郎くんは法医学者を志望する学生としてバイト面接を受けに来たのでした。皆から受け入れられることで(中堂さんも肩叩いてましたね!ね!)、きっと六郎くんの贖罪は終わったのでしょう。

 

旅の終わり

今回のサブタイトル、旅の終わり。

旅とはなんぞや?

ピンクのカバは旅に出る。2匹は一度別れて、でもそれは永遠のものじゃなくて、また2匹はいつか一緒になって、2匹共に旅を続けていく。糀谷夕希子のピンクのカバの絵本の内容はそんな感じでした。

中堂さんを残して糀谷夕希子だけが死に、彼女の遺体はアメリカに渡り、離れ離れになったけれど、今回彼女の遺体は再び日本に戻ってきて、再会し、理不尽を解決する力となりました。それこそ中堂さんは、彼女を殺したクソ野郎を彼女に聞くことができた。

 

そして中堂さんは糀谷父から生きて欲しいと言われます。事件を解決し、理不尽な死に囚われ続けながら復讐を求める旅はようやく終わったけれど、まだ中堂さんの旅は続くんですね。

生きる限り旅は続いていくのだとすれば、旅の終わりは死でしょうか。命を想い、死を想う。死に向き合ったドラマでした。

 

……あ。旅は終わっても、また続く。アンナチュラルもそうあってくれるとよいですね。ね! ね?

 

たまたま生きている

8話で所長は言いました。死んでしまった人間と、生きている人間。それを隔てているものは偶然で、たまたま私たちは生きている、生きることができている。

この作品のにくい所は、第8話であの立派だった三郎が唯一助けることのできた男が、このロクでもない高瀬だったということです。やっぱりそれはたまたまだったんでしょう。

 

10話でミコトは、人の死が悲しみを生むことを、そして理不尽な死によって誰かの人生が狂わされてしまうことを許さないのだと言いました。10話にしてようやく、ハッキリとミコトという人間が見えた心地です。考察できてても、本人の口から聞くとやっぱりグッときますね。

 

法医学の進歩

3話で「常に医学は進歩している」とありました。今回、3話で敵だった烏田は味方でしたが、理不尽の突破口は今回も医学の進歩でしたね。

医学の進歩とは、それこそが希望である。そんな強い意図を感じました。

 

ところでですけど烏田さん、とてもいいキャラでしたね。

所長からの電話で、糀谷夕希子の遺体を日本に運ぶために掛け合ってくれと言われたシーン。わかりましたって電話を切った後に「…は?」ってところがすごく素敵でした。(わかってないじゃん!!)

 

 

まあ他にもいろいろありますが、こんなところで。

気が向いたら全話通しての感想も書きたいですね。こんなにハマったドラマは久しぶりなので。

ではおやすみなさい。